めばえ教室の卒業生 高畑さん

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コンビニエンスストア経営
高畑 曉奈

地域に根ざした店でありたい

両親の手伝いから始まったコンビニエンスストア経営

現在は、両親が経営しているコンビニエンスストアの2号店を、夫婦で経営しています。 もともと父は会社員だったのですが、コンビニエンスストアのオーナー制度に参画しました。当時、夫婦経営が開店するうえでの条件だったこともあって、私が中学3年の頃から専業主婦だった母も店に立つようになりました。父はエンジニアだったので最初は接客に対して不慣れで不安はありつつも、母が積極的にお客様とコミュニケーションをとっていました。私自身は、正直なところコンビニ経営ではない、別の仕事に就きたいと思って専門学校に通っていました。ところが、母ががんに罹患したこともあり、専門学校を辞めて、両親の手伝いという形で店長を勤めるようになりました。

父は接客こそ得意ではありませんでしたが、毎朝7時に店の前にある公園を自主的に掃除するような実直さがありました。その行動が認められて、区から表彰されたこともあります。私もそんな父の姿を見ていて地域貢献のすばらしさを感じ、自然と自分もそうなりたいと思うようになりました。

楽しい遊び場所という感覚だっためばえ教室

めばえ教室には、幼稚園の入園前から小学校1、2年頃までの5、6年ほど通いました。母に尋ねたところによると、幼少期の私は元気すぎて落ち着きがなかったそうなんです。それを見て、イスに座って何かに落ち着いて取り組む時間を作りたいと感じ、めばえ教室に通わせてくれました。私が通っためばえ教室はショッピングセンターの一角にあったのですが、そのショッピングセンターには週に1回は買い物に行っていたので、通いやすさから母が選んだそうです。

通っていたのは毎週火曜日で、円形のテーブルに座っていたことを覚えています。先生は、「勉強しましょう」とは決して言わず、「この教材で遊びましょう」と言った声かけをしてくださっていて、私も学習というよりも週1回の楽しい遊び場所の感覚で通っていたように思います。

教材は、ブロックを組み立てたり、絵を見てお話を考えたりというものでとても楽しく、座っていることも苦ではありませんでした。なかでも、カードを使った俳句や、二等辺三角形という名前を知れたことをよく覚えています。俳句にしても二等辺三角形にしても、とても高度なものに思えて、家族やお友達にも「これは二等辺三角形っていうんだ」「くっつけると菱形になるんだ」「古池や蛙飛びこむ水の音っていう俳句があるんだ」と教えていました。みんなが知らないことを知っているという、優越感も持っていたのだと思います。

保護者のことも考えてくれる先生方

先生には、怒られた記憶はありません。3歳下の弟も同じめばえ教室に通っていたのですが、弟のクラスの時間に顔を出しても、「来てくれたのね」と優しく話しかけてくださいました。先生は私がとんちんかんな答えをしても、「そういうこともあるよね」と寛容に受け止めてくださったので、間違いを恐れることなく発言できました。

自分にとってもめばえ教室の経験はいい思い出だったこと、そして私の母がめばえ教室の熱烈なファンということもあり、私もめばえ教室に子どもたちを通わせています。長男は1~2歳コース「にこっとクラブ」から「きらめきコース」を9歳ぐらいまで通っていて、教室に通う中で漢字に興味を持ち、小学校時代には漢字検定を受けられる限り受け、中学2年生で3級に合格をしました。一方、次男は「プレめばえ」から通い始め、現在は「きらめきコース」に通っています。落ち着きがなく、最初は教室を走り回っていましたが、先生が優しく見守ってくださり、自然と座れるように上手に導いてくださいました。そのおかげで、幼稚園に入るときには座って先生の話を聞けるようになりました。

実際に子どもを通わせてみて、先生が子どもたちだけでなく、保護者にも本当に優しいと身を持って知ることができました。子育ての困りごとにはアドバイスをくださり、質問にも丁寧に寄り添ってくださるんです。子どもを迎えに行って帰る前の短い時間ではありますが、いろいろとお話をしてくださるので、先生の存在は心の支えになっています。

先生からの褒められた言葉を自信に

私自身は、幼少期から先生に「記憶力がいい」と褒めていただき、それが自信につながりました。コンビニ経営というのはマルチタスクですが、メモも活用しつつその記憶力を生かすことができています。

現在、私達の経営するコンビニエンスストアでは、中学生の職場体験を受け入れています。体験時には、必ずトイレ掃除をお願いしていて、そうすることにより外で自分が使ったときにどう感じるか、意識を高く持ってもらえるようになっていると感じています。また、子どもたちだけでなく保護者の方も来てくれて、非常時の避難場所や、「はじめてのおつかい」を安心して任せられる店として信頼を獲得できていると思います。

挨拶などの接客にはとてもこだわっていて、コンビニエンスストア会社の本部からも優秀店として認めていただくことができました。将来的には、ここにお店があってよかったと思っていただけるよう、さらに地域貢献をしていけたらと思っています。


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