めばえ教室の卒業生 野田さん

株式会社フォルクスウェア
野田知寛
バックオフィスのプロになり、周りの人を支えたい
地震をきっかけに故郷・熊本の会社へ
現在は、株式会社フォルクスウェアの経営企画部に勤務しています。フォルクスウェアは、店舗アプリ作成サービス「みせプリ」や、タクシー配車アプリ作成サービス「タクプリ」というアプリを開発している会社ですが、実は私はこれまでIT業界とはあまり縁がない生活を送っていました。
子どもの頃から歴史が好きで、偉人伝を好んで読んでいたことをきっかけで歴史に興味を持ち、大学時代は史学を学んでいたんです。教員免許も取得したのですが、教育実習に行ってみて、自分には合わないかもしれないと感じ、仮に教職につくとしても、一度社会人経験をしたほうがいいのではないかと考えるようになりました。新卒で入社したのはサンシャインシティでしたが、たまたま就職サイトを見ていたときにバナー広告を見たんです。街が賑わって人が喜ぶような仕事につけたらいいなと考えていたことに加え、初めて東京に出てきて宿泊したのがサンシャインシティプリンスホテルだったこともあり、これも何かの縁だと思って応募しました。
サンシャインシティで配属されたのは経理部で、そのまま10年近く経理を担当しました。その後、部署を異動して営業も担当しましたが、その頃に故郷の熊本で大きな地震がありました。将来的には地元に帰ろうと考えていたこともあり、熊本に帰って不動産デベロッパーに転職し、テナントの誘致などに携わりました。さらに転職をして、現職に至ります。

▲株式会社フォルクスウェアで開発しているアプリたち
通う道中も楽しかっためばえ教室
めばえ教室に通うようになったのは、両親が私に小学校受験をさせたいと考えていたからです。同じように受験を考えている保護者の方に紹介いただいて、通うことになりました。現在は再開発があり建物は変わっていますが、当時めばえ教室があった場所は熊本の中心地でした。私の家は中心地から離れていたこともあり、教室の帰り道に家の近所では売っていない美味しいものを教室の近くの百貨店で買ってもらえて、それがうれしかったことを覚えています。
めばえ教室では、図形を使ったり身体を動かしたりしていた記憶はありますが、それ以上に幼稚園以外で集団生活ができたことが楽しかったのだと思います。また、先生も優しくて、めったなことでは叱ったりしませんでした。もし叱られていたら、学んだり通ったりすることが嫌だなと思うようになっていたかもしれないので、先生方が大らかな心で子どもたちを受け入れてくださったことも、通い続けることができたポイントだったように感じています。
遊びの延長線上で学べたことが大切だった
大人になってから振り返ると、めばえ教室はいわゆる学習塾とは異なり、勉強を前面に押し出していないところがよかったのだと感じています。遊びの延長線上で学べたことで、勉強に対して抵抗を感じることがなく、勉強をつらいと思わずに大学まで行けたのは、めばえ教室のおかげです。
そして、論理的思考の基礎部分が身に付いたのも、めばえ教室があったからだと考えています。もちろん、通っていた当時はそこまでのことは考えていませんでしたが、今、振り返ってみて、理屈を理解して筋道を立てて考えることができたのは、めばえ教室で学びの基礎を教えてもらえていたからだと思います。
オールマイティに活躍していきたい
幾度かの転職活動を経て、自分はリーダーシップを取って何かを推進するよりは、推進していく人のサポートや調整役のほうが合っているのかなと思うようになりました。また、今まで経理などの数字に関わることや、お客様と契約を結ぶことを仕事としてやってきたので、その経験を生かして、今はバックオフィスのプロになろうと考えています。今の会社に入ったのは、ITに興味があったことはもちろん、今後伸びていく業種で、どれだけ周りの方々を支えられるかを試してみたい気持ちがあったのです。これからも知識を習得しながら、オールマイティに活躍していきたいと考えています。
そして、実は、学研からかつて発売された『くまモンの熊本知っとこかるたBOOK』にも監修で協力させていただいたのですが、これからも何か機会があれば熊本のことをもっと多くの人に知っていただけるお手伝いがしたいと思います。

▲野田さんが勤務しているオフィスの一角