めばえ教室の卒業生 齋藤さん

仕事着姿の齋藤さん

医師
齋藤昌大

働きながらも質の高い治療を受けられる医療の提供を目指して

仕事と家庭の架け橋となる医師を目指して

現在、私は内分泌と糖尿病内科の医師として勤務しています。医師としての道を歩み始めたきっかけは2つあります。1つ目は、姉の結婚相手が医師であり、医師の仕事のやりがいや魅力を聞いたことで、私も医師の道を選ぶ決心をしました。2つ目は、高校時代に社会福祉部に所属し、脳性麻痺のお子さんと触れ合う機会があったことです。その際、お子さんの保護者の方が、仕事に多忙で子どもの変化に気づくのが遅れてしまったというお話を聞き、私は「医師として会社と家族を繋ぐ役割を果たせるのではないか」と感じました。これが、私が産業医を目指すきっかけとなり、産業医科大学に入学しました。卒業後の最初の6年は臨床経験を積み、その後5年間産業医として従事しました。産業医では年間1000件を超える面談を行い、臨床では知りえなかった多くの方の状況を詳しく知ることができました。

私の医師としての目標は、患者さんが仕事をしながらでも、質の高い治療を受け続けられる環境を提供することです。忙しい仕事を持ちながらも、健康管理をおろそかにせず、適切な治療を受けることができる社会を作りたいと考えています。産業医としての経験を活かし、仕事と健康の両立を支援する医療のあり方を追求してきました。企業内での健康管理やサポートを通じて、患者さんが仕事に支障をきたすことなく、治療を受けられる仕組みづくりに力を入れています。さらに、最新の医療情報や治療法を常に学び、患者さんが無理なく治療を受けられる方法を模索しています。働きながら治療を受ける患者さんが増えている現代において、医療はより柔軟で患者さん一人ひとりに合ったものを提供することが求められています。私は、これからもその実現に向けて尽力し、患者さんの生活の質を向上させる医療を提供し続けたいと思っています。

自分の思いを言葉にできた「めばえ教室」

私が幼少期に通っていた「めばえ教室」は、3年間ほどの間、私にとって貴重な経験となりました。姉が通っていたことがきっかけで、両親が私も通わせてくれたのですが、当時はまだ幼かったため、具体的な内容までは覚えていません。行くのが嫌だったという記憶は一切なく、むしろ楽しみながら通っていたことを覚えています。私が学校に通っていた頃、授業の中で自分の意見を言葉にして発表する機会はあまり多くありませんでした。せいぜい授業参観の時くらいだったと思います。しかし、「めばえ教室」では、複数人の子どもたちが自分の考えを自由に言い合い、意見を出し合うことができました。参加型の学びのスタイルが私にとって新鮮で、そこでの経験が「自分の意見を持ち、それを表現する大切さ」を教えてくれたように感じています。
教室は家から車で30~40分ほどかかる場所にあり、両親にとっては送り迎えも大変だったことでしょう。しかし、そのおかげで得られた経験は私にとって大切なものとなり、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

めばえ教室で学んだ多角的な視点

めばえ教室での経験は、物事を多角的に考える大切さを教えてくれました。学校の授業では答えを導き出すための筋道を学ぶことが多かったのですが、「こうしてみたらどうか」「こう考えたらどうなるか」といった、多角的な視点で物事を捉える考え方を養うことができました。

問題を解くだけでは物足りなくなり、解法をいろいろと考えるようになりました。また、より短時間で解く方法を考えるようにもなり、問題解決の幅が広がったのです。 学校でテストを受けるようになった際、点数を取ることは思っていたよりもスムーズに感じました。しかし、学年が上がるにつれて世の中には答えが一つではないことが多いと気づきました。医師としての仕事でも、多角的に物事を捉える重要性が増してきましたが、それが苦にならなかったのは、めばえ教室で様々な視点を持つ習慣が身についていたからだと感じています。
また、教室で印象的だった出来事としては、保護者の方に対する応対があります。子ども心に、保護者の方がいらっしゃると先生がひとり、その場からいなくなるのが不思議だったのですが、それは保護者の方にどんな教材に取り組んだのかを説明したり、質問を受けてそれに答えたりしていたからでした。どの保護者の方も、とても楽しそうに話を聞いてくださっていて、「家でもやってみます」と言いながら帰っていたことをよく覚えています。大人になって振り返ってみて、子どもたちへも保護者へも丁寧で、とても考えながら接してくれていたんだろうなと感じるようになりました。

めばえ教室に通っていた子どもの頃の齋藤さんです

▲めばえ教室に通われていた当時の齋藤さん

変わらぬ魅力を感じる「めばえ教室」

現在、私の息子と娘も「めばえ教室」に通わせています。学力に関する知識は後からでも身につけることができると考えているため、まずは考え方や物事の受け取り方をしっかりと身につけてもらいたかったのです。何よりも、学ぶこと自体を嫌いになってほしくなくて、学習塾に通うよりも「めばえ教室」の方が子どもたちにとって良い経験になると考えました。
改めて教材を見直すと、図形などを含むアナログ的な考え方を大切にし、工夫を凝らすことで楽しさを引き出してくれる教材が多いことに気づきました。忙しい日々の中で、なかなか子どもたちと「めばえ教室」での活動について話す機会は少ないのですが、めばえ教室の指導を通じて、子どもたちの学びを支えてもらっています。


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