学研教室の卒業生 坂井さん
名古屋大学物質科学国際研究センター 特任助教
坂井美佳
光る機能で社会に役⽴つ分⼦を⽣み出したい
何にでも挑戦したかった私
現在は、名古屋⼤学物質科学国際研究センターで特任助教を務めています。⼤学の研究施設で、化学を専⾨に、⽬的に沿った光る機能をもつ分⼦を新たに⽣み出すことをテーマに研究しています。また、同じ研究室に⼤学院⽣もいますので、研究者の卵でもある彼らと⼀緒に実験をするという教育的な側⾯も担いながら、⽇々研究に励んでいます。
⼦どもの頃は何にでも挑戦したくて、勉強にも、ピアノやテニスといった習いごとにも、⼀⽣懸命に取り組んでいました。⾼校⽣になって、⽂系・理系選択をする時期になり、⽂系に進むと数学Ⅲを学べないことに納得がいかなかったんです。⾃分が勉強していないことがあるのが嫌という理由で理系に進みました。化学に漠然とした興味を持ち始めたのは、⾼校時代です。化学の授業で、パズルのような要素があることに惹かれました。そこで、⼤学でさらに深く勉強してみると、⾝の回りの物質を理解し、新たに優れた材料を⽣み出すこともできる化学の世界にハマってしまい、⼤学院修了を経て、現在の職に就くことになりました。
▲研究室にて勤務中の様⼦
納得できるように教えてくれた吉⽥先⽣
学研吉⽥教室には、年⻑の夏頃に⼊会して、中学3年⽣まで通いました。当時、⼤型書店によく連れて⾏ってもらい、めいろやパズルといった⼦ども向けのドリルを買ってもらうのですが、あっという間に解ききってしまっていたんですね。両親も、楽しく取り組めるのであればと、教室に通わせてくれたのだと思います。
吉⽥先⽣とのやりとりで、よく覚えているのは、かけ算です。例えば「7×6」が「42」であるという確証を、最初持てずにいたんですね。吉⽥先⽣に、「⾔葉で覚えているから答えの数字が書けるけれど、本当に7×6を考えている感じがしない」と伝えたら、再度、絵を使いながら、かけ算の仕組みを教えてくださいました。その上で、「でもね、式の意味がわかるようになってから、暗記して答えを出して良いものでもあるの」と⾔ってくださり、⾃分なりに納得することができました。また、教材で間違えた問題が多かったときは、同じ教材をもう1 冊ほしいと伝えて、もう1 回チャレンジすることもありました。私は、少し完ぺき主義なところがあって、こだわったのだと思いますが、先⽣はそんな私の性格も知ってくださっており、すぐに渡してくださいました。
学研教室なら「わからない」と⾔えた
学研教室は、私にとって「わからない」と⾔っても良い場所でした。学校では失敗をしたくなくて、「わからない」とは⾔いたくなかったんですよね。それもあって、学研教室ではわからないところを、たくさん質問していました。学校でちゃんとできる⾃分を作る、その⼟台を整える場所というイメージでした。
吉⽥先⽣は、いつも明るく、「美佳ちゃんならきっとできるよ!頑張って!」と応援してくれる先⽣でした。私は現在、⼤学教員の⽴場ですが、学⽣のやる気を引き出す声かけって、とても難しいです。先⽣は、個性豊かな⼩学⽣の⼦どもたち⼀⼈ひとりを、丁寧に⾒てくださっていて、本当に素晴らしいなと感じています。
▲学研教室へ通っていた当時の坂井さん
進路の幅を広げてくれた学研教室
塾や保護者の⽅によって細かく管理された勉強では、テストの点数は取れるようになっても、⾃分で計画を⽴てたり、わからないことを⾃分で調べて勉強したり、主体的に取り組む⼒が⾝につかないと個⼈的には感じています。学研教室は、⾃分で考えることが当たり前という雰囲気でした。教室に通ったことで、学習習慣や知識の⼟台を作ることができ、進路選択の幅も広がりました。
化学の研究では、実験結果を説明するために数式を解いたり、世界中から報告される最新の研究成果を勉強したり、次に解決するべき課題は何かという研究展開を考えたりすることが⼤切なのですが、その基本姿勢も学研教室で学べたことかなと思います。この先は、オリジナルな分⼦を世に出し、光るという機能で社会に役⽴つ研究成果を積み上げていきたいです。