学研教室の卒業生 内川さん

内川さんが取得した競技かるたの免許です。

大学生
内川真優

アイデアマンだった先生のように、自分のアイデアで人の役に立ちたい

好きなアーティストをきっかけに、情報系の分野へ進学

現在は大学3年生で、プログラミングや人工知能、AIなどの機械学習について学んでいます。私は、アーティストのPerfumeが好きで、ライブで最先端の映像美術を使っていることに興味を持っていました。自分でデザインはできないけれど、技術面で何か携われたらいいなと思ったことをきっかけに、情報系の学部に進むことを決めました。

中学、高校と弓道部でしたが、大学に入ったら違うことにもチャレンジをしてみたいとも思っており、坂本先生にも背中を押され、大学からは競技かるたを始めてみました。私の代は大学から競技かるたを始めた人も多く、皆技量も近しかったので、試合は接戦になることが多かったです。どちらが勝つかわからない緊張もありますが、それが今は心地よくなっています。
かるたは百人一首をすべて覚えなければなりませんし、札がどこにあるか、どのくらい残っているかを瞬時に把握する必要があります。それを行うときにも、学研教室での学びが活きていると感じています。

苦手な科目も、粘り強く教えてくれた先生

学研すみれ教室には、小学1年生から中学3年生までの9年間通っていました。もともと姉が通っていて、私は幼稚園生の頃からときどき、教室をのぞきに行っていました。そこで坂本先生が開いたクリスマスやお正月の催し物に参加させてもらって、楽しい思い出がたくさんできたんです。そこで、自分も小学生になってから、通いたいと両親に伝えました。自分にとって学研教室は楽しい場所というイメージだったので、「学研教室は勉強をするところだけどいいの?」と聞かれても、絶対に通いたいと思っていました。

通い始めてからは、プリント学習などを行うことになりましたが、小学校の友人も通っていたので、勉強が苦になりませんでした。国語を始めとする「文章問題」は苦手でしたが、坂本先生は、自分が納得できないと先に進めないという私の性格であることをわかってくださり、間違えたところと正解がどう違うのかを教えてくださって。私が納得できるまで粘り強く付き合ってくださったことで、苦手な科目にもしっかりと取り組むことができました。

学研教室に通っていたなかで特に印象的だったのは、歴史上の偉人について、先生と一緒に調べたことです。学校で歴史を学んでも、登場する人物について詳しく教わることはあまりありませんが、特定の人物に焦点を当てた学びを許容してくださり、そこから学校では学べないエピソードをたくさん知ることができました。

また、先生は自作の穴埋めテストを季節ごとに作ってくださいました。例えば春ならば、春の花の名前や行事などをテストにしてくださったんです。その問題を解くことで、いわゆる学校の勉強とはまた違った学びができ、頭の切り替えにも役立っていました。

遊びを通して、勉強に必要な道具の使い方も学べた

ハロウィンの時期には、みんなで作品を作ることもありました。その中でもよく覚えているのは、コンパスで絵を描いたことです。私たち子どもは遊びの延長線上でしたが、実はそれがコンパスを上手に使えるようになるための練習だったんです。プリント学習などから離れても、さりげなく勉強に必要な道具の使い方を組み込んでいて、大人になってから気づいたときは、先生は本当にすごいんだなと尊敬の念が強くなりました。

また、クリスマスには、有名な海外のお話を、先生自ら絵に描いて紙芝居風にしてくださったこともありました。毎月のおたよりも先生の手書きでしたし、とても柔軟な発想をしてくださっていた印象が今でも強いです。私自身も、先生のまねをして工作などをするようになったのですが、途中から自分なりのアイデアを交えることを覚え、アレンジすることを自然と考えられるようになりました。

教室を卒業してからも、実家に帰省した際には先生に会ってたわいもない話をすることもあります。今でも先生のいる学研教室は、私の心のよりどころです。

学研教室に通うことで、視野が広がった

先生とのやりとりの中、私が勉強をする際には、自分の中にしっかりと落とし込むことが大切だと知ることができました。また、学研教室では違う学校の子と会う機会もあり、話を聞くことで視野が広がりました。勉強というと堅苦しく、楽しくないものと考えがちですが、学研教室に通ったことで、その概念が変わりました。遊びの中にも小さな学びがあるので、その小さなきっかけを見つける、よい機会をいただけたと今でも感じています。

現在は就職活動中で、芸能関係などのエンタメ方面への就職を考えていました。ですが、勉強をするうちに情報システムやITコンサルタント業務にも興味が出てきて、卒業後は、ソフトウェア会社でシステムエンジニアになれたらと考えています。将来的には、悩んでいたり困っていたりする人を、自分のアイデアで助けたいですし、社会の役に立てるような仕事ができたらと思っています。