学研教室の卒業生 松本さん

松本さんが仕事の現地調査で訪れた海岸です。

建設コンサルタント
松本 知晃

学び続ける姿勢を持ち、コンサルタントとして一人前になりたい

故郷の海岸の問題点を解決する方法を探して選んだ仕事

現在は、建設コンサルタントとして、主に海岸や砂浜の整備計画を立てる仕事をしています。砂浜というと自然のものだと考える方もいると思いますが、防災面で整備が必要ですし、海水浴で使われる際には、利用者に支障のないように考えなければならないので、その整備目標を立てることが主な業務です。

私の地元の石川県には、千里浜という有名な海岸があります。日本で唯一車を走らせることができる砂の道路がある場所なのですが、砂浜が侵食され、幅が狭くなっていることを知り、地元の人間としても興味関心と問題意識を持つようになりました。そこで、そういったことに関われる仕事を探したときに建設コンサルタントを知り、目指すことを決めました。

実は、子どもの頃から工作が好きで、もともと建築方面の仕事を考えていました。ですが、入学した大学の学部が、建築よりも土木がメインだったこともあり、土木についても興味深く学ぶことができました。

松本さんが仕事の現地調査で訪れた海岸です。

▲松本さんが仕事の現地調査で訪れた海岸

自分の力で問題を解くスタイルが合っていた

学研十一屋教室には、小学4年生から中学3年生まで通っていました。親戚が学研教室を始めたので、そのタイミングで自分も通うようになったんです。それまでも塾には通っていたのですが、プリントスタイルで自分の力で解いていく学研教室の方針のほうがより合っていたようで、学研教室をメインで通うようになりました。

当時は、算数や数学が得意で、教室で出されたプリントもスムーズに進めることができました。一方で、苦手な国語や英語は、わからなくなったら先生に聞きに行くようにしていました。自分で考えてわからないままにするよりは、先生に教えていただいたほうがいいと感じていたからです。

当時は好きな国語から始めて、苦手な算数・数学は最後に取り組むことが多かったです。学研教室の教材は、問題の解き方が記述されていて、読み進めれば自然と問題が解けるように作られています。母からも「まずは自分で読んで解いてみよう」と言われていたので、わからない問題があっても、すぐに先生には聞かず、何度も考えて、それでもわからない時に質問をするように意識していました。

また、教室の中には自習スペースがあり、そこが私にとっては特にありがたい場所でした。中学の受験期などは、教室の課題を一通り終えて、その後、受験対策のために自習として使わせてもらっていたくらいです。また、山村先生とは地元が同じだったこともあり、気軽に進学相談をできたのもとてもありがたかったです。

基礎から応用まで、ステップを踏んで学べる学研教室

宿題のプリント量は先生が決めてくれていたのですが、それが自分としては無理だろうなと思うくらいに多かったんです。当時の私はそこまで根性がなかったので、できるところまでは頑張りましたが、できなかったところは正直に伝えて提出していました。ですが、それで怒られることはなく、「まだ終わっていないんだね」と確認が入るくらいでした。家の目の前が学研教室だったので、朝、学校に行く前に先生にプリントを提出して、「採点お願いします!」とお願いしたこともありました。そのくらい、フランクな先生だったように思います。

また、学研教室では、コミュニケーションを取る力も身についたように思います。たくさんの子どもたちが通っていたので、自然とコミュニケーションを取れるようになっていったのだと、大人になってから感じています。

学研教室は、何から勉強を始めたらいいかわからない人に、合っていると思います。配られるプリントが、基礎から応用まできちんとした流れになっていて、順番に解いていくだけで充分な学習ができるんです。ひとつずつ、きちんとステップを踏みながら学べるので、勉強が苦手な人にもハードルが低いだろうと感じています。

自発的に学ぶ力は、就職しても役立っている

私は学研教室に通ったことで、自分で学ぶ力が身につきました。教室を卒業してからも、機会があれば教室をのぞき、自習室で勉強をさせてもらっていました。教室は卒業していたので、特別な指導を受けているわけではありませんが、自発的に勉強をしようと思えるようになったのは、先生の存在と学研教室があったからです。

コンサルタントは、日々、新しい知識を学んだり、新しい技術についての情報収集をしたりと、常に勉強を続ける必要がある仕事です。自分で学ぶ姿勢を学研教室で得られたことは、就職した今でも充分に役立っています。

コンサルタント業務を始めてからまだ5年目ですが、この仕事は、だいたい10年ぐらいは経験が必要だと言われています。ひとつの業務に対し、複数人でチームとなって行うのが主なのですが、管理できる立場になれるのが、10年を過ぎたあたりからなんです。ですので、まずは一人前の仕事ができるようになることが目標です。そのためには基礎知識のほかに、業務をまわす経験も必要になるので、まずはその経験を得られるように頑張りたいです。