学研教室の卒業生 内田さん

リノベーションの準備をしている様子です。

税理法人勤務
内田 万里愛

「人の役に立ちたい」という想いを胸に

人の役に立つ仕事を選びたかった

私は 2025 年 4 月から、横浜にある税理士法人で勤務しています。
ご相続があったお客様から相続税の申告をご依頼いただき、お預かりした資料をもとに申告書を作成し、ご説明・申告まで担当しています。お客様にとって相続は人生の大きな節目です。不安や疑問を少しでも解消できるよう、丁寧にお手伝いすることを心がけています。私は小さい頃から「人の役に立つ仕事に就きたい」という気持ちがあり、大学は法学部に進学しました。

講義の中で、親しい家族であっても、相続をきっかけに揉めてしまう「争族」が多く起きていると知りました。
この現状を受けて、「争いを予防するお仕事がしたい」と考え、今の仕事を選びました。
公務員になって地域に貢献したいと考えたこともありましたが、よりお客様に直接向き合い、自分の専門知識を活かす仕事を探している中で現在の職場を見つけました。

学研教室で育った「自分で考える力」

私の学びの原点は、母が開いた学研加賀原教室です。
私は小学 1 年生から中学 3 年生まで通っていました。母は私が 5 歳のときに教室を開き、私は自然な流れで教室に通うようになりました。学校から帰ると、学年の異なる子どもたちが勉強をしていて、みんなと一緒に勉強をすることが日常でした。

もちろん、子どもの頃でしたから、遊ぶことのほうが楽しい時期もありました。それでも、学研教室では勉強にまじめに取り組みました。勉強をサボることよりも、早く終わらせて遊びに行くことを考えることのほうが多かったですね。

当時は好きな国語から始めて、苦手な算数・数学は最後に取り組むことが多かったです。学研教室の教材は、問題の解き方が記述されていて、読み進めれば自然と問題が解けるように作られています。母からも「まずは自分で読んで解いてみよう」と言われていたので、わからない問題があっても、すぐに先生には聞かず、何度も考えて、それでもわからない時に質問をするように意識していました。

この経験を通して、「自分で考えて理解する力」が身についたと思います。おかげで学校の授業や試験でも困ることはほとんどなく、教科書を読めば一通り理解できるようになりました。今の仕事でも、わからないことをまず自分で調べ、理解しようとする姿勢につながっています。

学研教室では、いろいろな学年の子どもたちが一緒に勉強していたので、低学年の子が高学年の子の勉強を目にし、興味を持つことも多々あります。

それは、学校生活ではなかなか味わえないことで、とてもいい影響があると感じています。上級生が下級生に教えることもあり、学年を越えてお互いにいい刺激を与え合っていたと思います。

母から教わった「学ぶ楽しさ」と「生きる姿勢」

学研教室の先生である母は、客観的に見ると好奇心にあふれていて、いろんなことに挑戦している人です。毎月、新しいチャレンジをしていますし、いつも楽しそうなんです。それを見て、こんな大人になりたいと思った子どもたちも多かったと思います。

最近になっても続けているそうなのですが、学研加賀原教室では毎月、子どもたちにテーマを与えて、それに沿って考えるというイベントがあります。先日はアシスタントの先生のニックネームを考えるというテーマでした。昨今、小中学校ではあだ名やニックネームはよくないものと言われることもありますが、アシスタントの先生の名前が難しかったこともあり、子どもたちに呼んでもらえないことが悲しかったそうなんですね。子どもたちもたくさん考えて、ひとつのニックネームが決まったのですが、そういった体験ができることは、学研教室ならではだなと感じています。

母は、勉強に関しては何を聞いても教えてくれました。思春期には母が先生ということで少しやりづらいと感じたこともありましたが、アシスタントの先生がいらしたので、家に帰りたくないと思ったことはありませんでした。大人になってから振り返ると、家に母がいてくれたので、安心して生活ができたのかなと思っています。

教室に通っていた当時の坂本さん

▲家=学研教室だったため、学研教室の掲示物も違和感なく日常に溶け込んでいました。

「人の役に立ちたい」気持ちはこれからも変わらない

学研教室ではさまざまな思い出がありますが、特に印象に残っているのは、小学校高学年の頃、低学年の子どもたちの勉強をお手伝いしたことです。子どもがたくさん集まれば、じっと座ることのできない子、問題文を読むのが苦手な子、本当にいろいろな子がいます。そんな子どもたちと関わることで、人それぞれの個性や特性を知り、自分の周りのことにも興味を持てるようになりました。また人とかかわることは楽しい、新たな発見がたくさんあることも学びました。

大学に入学した一年目は新型コロナウイルスの影響で毎日オンライン授業を受けていました。外出する機会が減った分、時間を無駄にしたくないと思い、独学で資格の勉強を始めました。在学中に宅地建物取引士や行政書士の資格を取得できたのは、学研教室で「自分のペースで学ぶ力」を身につけていたからだと思います。

現在の職場では、相続に関する法律の知識に加えて、年金や株、投資信託資など個人の資産に関する知識も必要です。大学生の時にはこれらにあまり関心がなかったため、毎日が学びの連続ですが、知らなかったことを理解できるのはとても楽しいです。
学研教室での学びを経て、やりたかった仕事に携われている今が、とても幸せです。
社会人 1 年目でまだ手探りすることも多いですが、これからも税務や法律の知識を磨き、一人でも多くのお客様に安心を届けられる専門家を目指していきたいと思います。

シェアハウスの宣伝をする坂本さん