学研教室の卒業生 穴澤さん

穴澤さんの正面写真です

栄研商事株式会社 営業・輸入担当
穴澤 達也

自分で考えてみることの大切さを、学んだ学研教室

大学時代の知識を生かせる職場へ

現在は、栄研商事株式会社で営業・輸入を担当しています。主に、海外製品の輸入販売を行う仕事で、親会社である理研ビタミン株式会社の依頼で、添加物などの原材料に近しいものの輸入代行も行っています。

もともと実家が農業を営んでいることもあり、食品に関わる仕事、できれば国内の製品を海外に輸出するような仕事をしたいと考えていました。とはいっても、大学時代は具体的なイメージはなかったんです。そこで大学卒業後は、大学で学んだ食品開発系の知識を生かせないかと考えて三菱商事に入社し、品質管理部門に所属して食品の安全管理を担当しました。ただ、そこでの仕事からさらに深い部分にも関わっていきたいと考え、もう少し自分も直接的に、かつ積極的に関わることのできる企業への転職を考え、別の会社に入社しました。

2社目の会社は魚のエキスなどの原材料を扱う会社でした。営業職で入社したのですが、人の入れ替わりが激しく、気が付けば労働量が私のキャパシティを越えてしまい、現在の会社に転職しました。現在の会社は、仕入れから販売までの業務を担当できますし、仕入れ元や顧客との交渉などを自分で行うため、とても合っていると感じています。

ゲーム感覚で勉強を楽しめた

学研出石教室には、4歳ぐらいから中学3年生まで通っていました。保育園はありましたが、かなりの田舎だったこともあって、そこでは勉学をするという環境ではなかったんです。そこで、両親がもう少し学習ができるところに通わせたいと考えて、学研教室を選んだようです。記憶は定かではないのですが、両親から「保育園と学研教室、どちらがいい?」と訪ねられて、私が学研教室を選んだようです。

なぜ、当時の私が学研教室を選んだのかは、自分でもあまりよくわかりませんが、大人になってから考えると、いわゆる学習塾のような、集団で教わる場は自分には合わなかったのではないかなと思います。ですので、結果的には学研教室に通うことを選んだ、幼い自分の判断をよしとしたいです。

正直なところ、子どもの頃は勉強があまり好きではありませんでした。それでも、週2、3回、休むことなく通っていたのは、プリントを次々に解いていくのが、ゲーム感覚で楽しかったからだと思います。学研教室の岡本先生は、学ぶ気持ちがあればどんどん難しい問題に挑戦させてくださったんです。その中でも私は応用問題に特化した勉強が好きでした。とても難しく時間はかかりましたが、チャレンジするのがおもしろかったと記憶しています。

厳しさと優しさを持ち合せていた先生

岡本先生はとてもパワフルな方で、当時20~30人ほどの幼稚園から中学生までの子どもたちを幅広く指導していました。プリントの丸付けをしながら、質問してくる子どもにもアドバイスをされていて、自分からすると想像もできないくらいのバイタリティーがありましたね。先生は、厳しさと優しさの両方を持ち合せていて、私が次々と問題を解けてしまっていたら、「もっと上のレベルに挑戦したほうがいいんじゃない?」とアドバイスをくださり、それが今の自分にもつながっているとも感じています。

当時の私は数学と英語が好きで、国語は苦手でした。得意な科目ばかり取り組んでいたら、国語の進捗率が悪いことに気づかれてしまって。宿題もサボっていたら、残ってやっていきなさいとも言われていました。また、プリント学習だけでなく、実験教室を数か月に1回開いてくださって。夏の自由研究のような雰囲気で、年齢関係なく実験をさせてもらえました。私はなかでも果汁のエキスを用いて、PHでの色の変化をチェックする実験が、特に好きでした。

常に上を目指していきたい

いまの大半の子どもたちは保護者に言われたから塾に通って勉強をしぶしぶする、といったかたちで、自発的な学習につながっていないんじゃないかなという印象があります。ですが、私が学研教室に通っていた頃は、子どもの人数が多かったこともあって、まず自分で考えてやってみなさいと言われていました。本当にわからなければ、先生に質問をしにいき、アドバイスがもらえるということがわかっていたので、まずきちんと自分の頭で考えることができました。社会人になっても、自分で考えることの大切さを実感しているので、それを最初に教えてくれたのが学研教室だと感じています。

また、教室では常にレベルアップを意識した指導があり、上の学年の学習でも、できるところまで進めていいと言われていました。今の時代は、社会に出ても終身雇用が当たり前ではないと感じているので、常に上を目指し、様々なことに全力で努力していきたいと思っています。

現在は、転職したことによって、食品関係の仕事に就くことができました。今後は国内の中小メーカーの商品を海外に輸出、販売をし、利益を上げられるようにお手伝いができたらと考えています。