学研教室の卒業生 志野さん

志野さんが生徒に指導している様子です。

透塾葛城 塾講師
志野 元哉

勉強以外でも子どもたちに寄り添えるように

アルバイトから始まった塾講師

私は現在、透塾葛城の白鳳校で英語の講師をしています。大学時代にアルバイトで入って卒業後に正式な講師となり、今年で15年目になりました。

もともとは服が好きで、大学時代は服飾関係の会社への就職を考えていました。そんなとき、塾でアルバイトをしてみませんかと声をかけていただいたんです。小・中学生時代は、塾の先生のことを一番尊敬していたこともあり、引き受けました。実際に講師として仕事をするようになると、自分でも思っていた以上に水があい、面白さも感じたので、そのまま現在まで続けています。

私は主に中学生を教えているのですが、自分が中学生だったら関わることがなかっただろうと思うような生徒とも、いまは塾講師という立場で話をし、いろいろな人と接することができることが、特に興味深いです。子どもたちに教えるのはもちろん楽しいのですが、最近はそれだけがやりがいになっているわけではないなと感じるようになりました。

幅広い年齢層の子どもたちに会えるのが楽しみだった

学研大和高田小学校前教室には、小学1年生から4年生の終わりまで通っていました。ある日、親に「お勉強をするよ」と言われて連れて行かれたんです。当時は、遊びたい気持ちのほうが強かったので不満もありました。近所の友達は、私が教室に通い始めたことを知らないので、放課後、遊びに誘ってくれるんですね。でも、断らなければならない。それが子ども心につらかったです。

ですが、学研教室を休もうと思ったことは、一度もありませんでした。というのも、教室には同級生以外にも幅広い年齢の子どもたちが通っていて、その子たちに会えるのが楽しみだったんです。また、国語と算数、そして途中から英語も教わっていたのですが、プリントを早く解いて、早く採点してもらえることもうれしかったです。さらに、英語の発音をとても褒めてもらえてやる気になり、通い続けることができていました。

小学生の時の志野さんです。

▲小学生の時の志野さん。当時は遊ぶのが大好きで、いま思えば自分は元気すぎる子どもだったとのこと。

褒めて伸ばしてくれた伏山先生

伏山先生は、母より少し年上で、親戚のおばちゃんのような存在でした。自分が、比較的まじめに学習に取り組んでいたこともあってか、怒られることはほとんどなく、褒めて伸ばしていただいた印象が強いです。英語の発音のように、直接褒めてくださることもありましたが、母経由で話を聞いたこともありました。何かの用事で母と伏山先生が電話をしたあと、母から「計算が速いらしいね」と言われたことがあるんです。自分がいないところでも褒めてくれていたことがうれしく、テンションが上がったことを覚えています。

また、教室は先生のご自宅で、いろいろな賞状やポスターなども貼られていたのですが、大きなテストのあるときは、カンニング防止のために先生がひとつひとつ白い紙を貼って隠していたことを覚えていて。テストのときにはガラッと教室の雰囲気が変わりましたし、先生が細やかに注意してくれているのだなと感じました。

教室では、学習以外にクリスマス会も行われたのですが、ビンゴゲームで1位を取ったことがあり、それは今でも忘れられない思い出です。

効率よく作業をするコツを学べた

小学5年生からは別の塾に通うようになったのですが、つまずくことがなくスムーズに勉強が進められたのは、教室で基礎的な部分を学んでいたからです。また、学研教室はプリント学習ということもあり、解き終わったら先生が用意していたカゴにプリントを提出。定着が浅い場合はきちんとアドバイスをしてくださいました。私は実は、誰よりも早くプリントを出すことをモチベーションにして、意識もしていましたし、ちゃんと解けていれば自信にもなりました。現在の職業に就いてからも、子どもたちに授業をする以外の事務などの業務では効率を求められます。複数のタスクがあったときには、どれにどのくらいの時間をかけるか、どの順番でやればより効率よく対応できるかを考えていますが、その考え方を学べたのも学研教室があったからだと感じています。

私の現在の塾の生徒は、特定の中学校の子どもが通ってくることが多いので、幅広い年齢の子どもたちに対応できる伏山先生のすごさを、教える側になって強く感じました。年少さんを励ましながら、小学校6年生の子を叱ることができるのは、多くのチャンネルがあったからだと思います。今の自分では難しいですが、いずれは先生のように幅広い年齢層の子どもにも対応できるようになりたいですね。

また、思春期の子どもたちというのは、勉強だけを教えていれば成績が上がるというものではないとも感じています。私は人と関わることが好きなので、成績向上はもちろんですが、部活でうまくいかないとき、好きな子に振られてしょんぼりしているときなど、励ましながら寄り添って一緒に頑張っていける、そんな先生になっていきたいです。

また現在、服作りは趣味として行っています。あくまで自分用ですが、通販サイトなどで売りにだしたこともあるので、もし求めてくださる方がいるのであれば、コンスタントに売ることができるようになれたらとも思っています。