学研教室の卒業生 内田さん

学研教室の卒業生 内田裕己さん

医師
内田裕己

整形外科を通して、世界の人々と繋がりたい

自分の経験から目指した整形外科医

私は現在、熊本県の人吉医療センターで医師をしています。医師としては7年目で、整形外科医として、骨や筋肉に関連した疾患の診療や治療を行っています。

医師を目指したきっかけは、幼い頃に指のケガをしてしまったことでした。自分でも驚くほど出血したのですが、看護師だった祖母がその場で処置をしてくれたんです。そして、処置について不思議がっていた自分に、体の仕組みを説明した書籍を買ってくれました。そこから私は、人体に興味を持つようになりました。

当初は、救命救急医を目指していたのですが、研修で入った病院で、トータルで病気をみること、患者の生活環境をチェックする大切さを学びました。そこで総合診療科や一般内科も考えるようになりましたが、整形外科に決めたのは高校時代の経験からでした。ラグビー部に所属していたのですが、インターハイ前に骨折をしてしまったんです。当時の医師から試合に出てはダメだと言われたのですが、なぜダメなのかの詳しい説明がなかったんです。今の自分が当時の状態を診察したら、あのときの医師と同じようにダメだと言いますが、やはり説明がほしかったなと思っていて。そういった自分の経験を活かすには、整形外科が一番ではないかと思い、整形外科医を目指しました。また、現在の整形外科は、スポーツのケガなどはもちろん、高齢化に起因する外傷など、扱う分野が幅広くなっています。いろいろなことに興味を持つ性格なので、自分の経験を職業に活かすことで新たなアプローチが出来るのではないかと思ったことも、整形外科を選んだポイントのひとつです。

勉強以外のアドバイスもくれる先生

学研はらみず教室には、小学校3年生から中学に上がるまで、4年ほど通っていました。塾に通いたいという気持ちは強くありませんでしたし、両親も中学受験などは考えていなかったようですが、学校以外にも学べるところがあったほうがいいということで、母が周囲の人に話を聞き、自転車で通える距離にあるはらみず教室を選んでくれました。

実際に通うようになってみると、勝木先生の人柄や雰囲気が自分にすごく合っていたんですね。また、はらみず教室は先生のご自宅で開かれていたので、先生との距離が近く、数歩歩けばすぐに質問に行けるという環境もよかったと感じています。

勝木先生のことは、自分はもちろんですが母も信頼をしていて、高校受験のための塾探しの際には、母が先生に相談をしてアドバイスをもらっていたようです。先生は私の学力やキャラクター性をよく見抜いてくださり、自分に合った塾選びができました。

学校と違うことが学べる楽しさ

学研教室では、ひとつプリントが終わると、次の新しいプリントに取り組めるのですが、それがゲームをクリアしていくような感覚に近く、学びやすかったです。プリントを1枚終わらせるごとに達成感がありましたし、その先が気になるからどんどんチャレンジしてみたくなる。先取り学習ができるので、学校とは違う勉強をしていることが、私のモチベーションを上げてくれました。また、課題の難易度が上がっていくにつれ、自分はこんなに難しい問題も解けるんだと実感できたことも、長く学び続けられたポイントだったと思います。

私の小学生時代は、授業で英語を習わなかったので、学研教室で英語に触れた際は、未知の世界に触れたような感覚がありました。母国語ではない言語を学ぶことに戸惑いはありましたが、知らないことを学べるという楽しさのほうが上回りましたね。

また、勝木先生は、勉強以外のお話もよくしてくださっていました。例えば、氷の結晶にプラスな声かけをすると形が変わるとか、お米に声かけをすると味がよくなるとか、そんな話題もありました。そこから、言葉は相手にパワーを与えられると伝えてくださって。勉強だけではなく、自分たちの内面の成長にも関わろうとしてくださっていると感じていました。

実は、同じ教室に弟も通ったのですが、母が弟の学力を心配していたときは、励ましの言葉をかけてくださり、それが弟にとっても大きな転機になったようです。今、弟は理学療法士をしており、自分と近しい職業なので仕事の話もよくしています。これも勝木先生のおかげだなと感じています。

学研教室に通っていた当時の内田さんです

▲学研教室に通っていた当時の内田さん

原点に返らせてくれる学び

教室で学んだ4年間で、あえて難しいものに、何度も繰り返し挑戦していくという勉強スタイルができあがったと感じています。高校卒業後、1年間浪人をして予備校に通い、その後長崎大学に入学したのですが、受験までの間に反復して勉強できたのも、学研教室で学んだ経験があったからだと思います。今の日本の制度では、医師になるのは大学に入学しなければならないので、学力のベースを作ってくれた教室にはとてもありがたく、通わせてくれた両親、進路相談に乗ってくれた勝木先生にも感謝の気持ちでいっぱいです。

また、医師になってからも難易度の高いタスクや、繰り返し行わなければならないことはたくさんあります。そのときに、大変だなと思わず原点に立ち返れるのも、学研教室で学べたからだと感じています。

将来的には、整形外科を通して、世界の人と繋がりたいと思っています。また、私は足首からの下の部分に関する研究もしていきたいと考えています。人間は二足歩行をする生き物なので、膝や股関節に負荷が掛かるのは当然ですが、地面と接している足にもまた負荷が掛かっている。それなのに、足についてはわかっていないこともまだ多いんですね。その分野での研究を深め、国際的な活動をしていけたらと思っています。

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